主宰者 堀益和枝(ほりますかずえ)
1 いわゆる履歴
広島県広島市出身。
中高と広島で学生演劇。大学時代(愛知県)も学生演劇をする。役者、演出、作家をする。
1997年から2009年まで演出家 故・竹内敏晴氏のもとで活動する。竹内氏のワークショプに通い、氏の演出を受けるうちに、表面的な「テンション」にも、自閉的な「自然な演技」にもうんざりするようになる。竹内氏のワークショップで現れる、実体を持った「ことば」、触っていないのにありありと感じる「からだ」に感動し、これらをより多くの人と共有したいと思うようになる。
2007年に上京する。2009年に演劇企画「ある」を立ち上げる。
2012年、2013年とフランスにあるフィリップ・ゴーリエ演劇学校に通う。そこで俳優が輝く瞬間を目にし、言葉の意味や内容に頼らない演劇を学ぶ。
また、フィリップ・ゴーリエ特有の演劇アプローチに感動する。2014年8月にはフランスで学んだブッフォンという演劇形式で1時間40分の芝居を上演する。これは調べた限りでは、日本初である。(ブッフォンショーとして数分の短いナンバーが上演されることはあるが。もし、他にあったら教えて下さい。ブッフォンが登場する芝居ではなく、ブッフォン達によって徹頭徹尾演じられる芝居です。)
現在、演出者協会の会員。
また、2018年より、大学で特別講義として演劇の授業をしている。
2 演出の特徴
稽古場は笑いに満ちているものの、俳優にとって大変しんどい稽古らしい。それは、その俳優ならではの魅力を出すことを演出の目的にしているからである。(この意味は俳優さんならお分かりでしょう)。
3 活動頻度
企画を選定し、準備に時間をかけて上演しております。公演回数が少なく、観客の皆様に「もっと上演してくれ、そのうち死んでしまうから(笑)」と言われることも多々あります。もう少し増やせたらとは思いますが、質の高いものを届けるためにこうなっております。近年は年に1度のペースです。
4 作品の特徴
常に現代性(今上演しなければならない意義)と演劇的チャレンジという、2つのテーマを明確に掲げて舞台を作っています。また、演劇企画「ある」は、普段舞台を見ないお客様からもとても好評です。
出演者は20代~50代と幅も広く、経験豊富な俳優たちが本当に面白いことをするために参加されています。